アイアムアヒーロー(裏)
ここからの感想は個人的な見解であり
不愉快な表現、間違った考察が混じった駄文になりますので一応、閲覧注意
某映画批評サイトやら試写会の感想で「これはハリウッド映画に匹敵する出来だ」とか「ここまでの映画を日本が作れるなんて!」的なのがチラチラあったので、俺は思った
「んなわけねえだろ所詮日本映画がどんだけ頑張ってもハリウッド様に勝てるわけ無いしゾンビ映画とかなおさら無理、絶対無理」と。
じゃあなぜ反射的に無理と思ったのか
理由は大きく3つありまして、
「資金」、「キャスト」、「CG技術」
これです、これが全てです
お涙頂戴ストーリー映画なら上の3つが欠けていても、頑張れば作れる
実際にそういうジャンルでの名作って沢山ありますしね
でもゾンビ映画(つまり現実を超えたアクションや破壊表現があるもの)となると上の3つが必要不可欠であり、どれも日本映画には致命的に足りない弱点です
だから、無理と思ったんです
そして誤解を恐れずに言うと「無理だった」んです
この映画はある意味で「無理」をどうやって「出来た」に変えるのか、という挑戦だったと同時に、日本映画のハリウッドに対抗する最適解かつ敗北宣言、つまり勝負に勝って試合に負ける的な作品なのです!
どーいうことだよ(笑)意味ワカンネーよ(怒)→説明しますよ(汗)
①資金
絶望的に足りません。映画の公開規模や興行成績の期待値が違うので必然です。
ちなみにここでいう「足りない」とはハリウッド映画のような派手な演出など金がかかる事をやろうとした場合の話であって、アイディア勝負の作品には勿論必要ないです。アイアムアヒーローはゾンビ映画だしあの原作を実写化しようとすれば金がかかるのは容易に想像できます。なので「足りない」
②キャスト
かすみちゃんがいましたよね。無理だよね、演技。
③CG技術
日本は漫画やアニメーションに関しては未だにNo1なのかなと思いますが、CGに関してはお粗末ですよね。いろんな邦画を見てきましたがハイビジョン画質になった今、誤魔化しが効かないです。ほんとに萎えるので辞めて欲しい。ゲーム業界も洋ゲーのCGすごいですからね。日本のゲームは一部のメーカー以外は諦めてるよね。そしてソシャゲへ逃げるという。。。
そんなこんなでこける要素しかないと思われたこの映画がなぜ「面白かったのか?」
①→資金面での弱点を補うためにロケ地を絞る。金のかかるキャストも絞る。
②→演技力のなさを喋らない・動かないことでカバー(笑)
③→撮影から公開まで約2年、じっくり時間をかけて制作する。
はい。こんな感じです。簡単でしょ?
最高の原作をこうやって料理すればみんな面白くなるのかは疑問ですが。
ロケ地はホントに少なかった印象。金かかったのは街中のパニックシーンとアウトレットモールくらいかな?後はアパートと森という印象。
キャストも少ない。画面に映る人の数は多い方の映画だけどそれは主役的脇役のZQNなので金はかかってない事もないけど結果的に節約になってる。大手事務所のイケメン俳優1人分のギャラで全員分どうにかなりそう。
撮影は2014年とのことで、かなり時間かけてますよね?これは明らかにCG処理に時間がかかったんだと思います。ZQNたちのメイクも気合入ってて、さらにCGを加えて、となるが故の製作期間の長さだと思いました。おかげで怖かったです。チープさとは無縁でした。
では、一見べた褒めの本作がなぜ俺の中で「無理だった」のか?
それは結局のところアイディアに頼らざるを得ない方法論で勝負せざるを得ない現実と、この映画が日本人にとっての「傑作」みたいな評価だという点かなぁ、と。
この出来で満足かと。世界はもっとすごいよと。現実味見ろよ、と。
そう感じたのでした。ごめん。すごく面白かったけど。
なにこのまとめ方(笑えない)